一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2016.05.03 Tuesday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

評価:
森見 登美彦
新潮社
¥ 420
(2006-05)
Amazonランキング: 3928位
Amazonおすすめ度:
失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ(!)、日本ファンタジーノベル大賞受賞作であり、森見登美彦のデビュー作。

第4回本屋大賞第2位「夜は短し歩けよ乙女」のベースにもなっているような作品。
主人公は「水尾さん研究」と称して、振られた彼女の行動を観察することを日課にしているモテない大学生(休学中)。
堅苦しい言い回しで、主人公は自身のストーカー的行為を無理矢理正当化しているのですが、そのくどくどとした言い訳めいた語調の中に、どこか憎めないかわい気があるように見えるのは私だけではないと思います。
ファンタジーと言ってよいのかわかりませんが、モリミー・ワールドは既に確立されています。
ところどころに散りばめられたレトリックもウィットに富んでいてなかなか面白い。森見さんの作品を読むたびに、もっと本を読みたくなります。


注目したいのは、タイトルにもなっている「太陽の塔」に対する書き込み、、でしょうか。
「岡本太郎云々・・・」などといった太陽の塔に関する薀蓄や説明ではなく、著者は、ただその姿を見て、主人公が感じたことをストレートにぶつけていると思うのです。

 太陽の塔は、やはり、想像よりもひとまわり大きかった。偉大と言うほかなかった。彼女が惚れ込み、こうして大切に抱え込んでいるのも無理はないと思い、しばらくの間、私は太陽の塔に祈りを捧げるがごとく低頭した。敗北すべき所を心得た所作であると我ながら思う。

主人公「私」は、”太陽の塔には、一度といわず何度も訪れるべきだ”と考えていて、訪れる度に太陽の塔は大きく感じられるのだと説いています。
その異様さや太陽の塔に対する畏怖の念を綴ったくだりは、既に一端の文学作品ではないでしょうか。
井上ひさし氏は「美点満載の文句なしの快作」と絶賛しています。



私は、まだ太陽の塔を見ていないので見に行きたいです。
もちろん、一度と言わず何度でも(!)

ところで、、
この太陽の塔は、一体何を表しているのでしょう。。



「太陽の塔」は、京都を舞台にした青春ストーキング譚という点で「夜は短し歩けよ乙女」とよく似ていますが、ターゲットとなる彼女(水尾さん)が作中にほとんど登場しないせいか(回想シーンや妄想の中が多く、ラストにちらっと登場するのみ)「夜は短し〜」よりも随分男臭い作品です。
かなり汚い(少なくとも私には汗笑)と思うのですが、不思議と不快感は感じない。
むしろ笑ってしまいます。
場面がぽんぽんと変わるところは少しついていきにくいかも。
ですが、良い小説だと思います。


*;;;;;;;☆;;;;;;;★;;;;;;;☆;;;;;;;★;;;;;;;☆;;;;;;;★;;;;;;;☆;;;;;;;*



個人的に読みごたえがあると感じたのは、「夜は短し歩けよ乙女」の方ですが。
こちらは登場人物もしっかり描かれていて、場面転換もわかりやすくなっています。
何より「黒髪の乙女」の登場により、さらにかわいらしい作品になってます。

  • 2016.05.03 Tuesday
  • -
  • 15:52
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

Comment





   
この記事のトラックバックURL : トラックバック機能は終了しました。

PR

Calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>

Einkaufen★☆

◆Blog Ranking◆

ランキング登録中です☆
↓↓のバナーを押してもらえると
嬉しいです♪(*゜∀゜*)ノシ


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ Twitterボタン
Twitterブログパーツ

◆Blog Pet◆

◆広告◆

Archive

Recommend

Recommend

Recommend

Recommend

Recommend

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • ◆あの頃の誰か◆
    藍色
  • ◆そうだったのか!日本現代史◆
    Ashalynn
  • ◆マッチポンプ売りの少女〜童話が教える本当に怖いお金のこと〜◆
    Ashalynn
  • ◆マッチポンプ売りの少女〜童話が教える本当に怖いお金のこと〜◆
    マネー・ヘッタ・チャン
  • ◆そうだったのか!日本現代史◆
    Adansonian
  • ◆ニューヨークのとけない魔法◆
    あしゅ
  • ◆ニューヨークのとけない魔法◆
  • ◆ニューヨークのとけない魔法◆
  • ◆出逢いの大学◆
    あしゅ
  • ◆出逢いの大学◆
    千葉智之

Link

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM