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  • 2016.05.03 Tuesday
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評価:
伊坂 幸太郎,石田 衣良,市川 拓司,中田 永一,中村 航,本多 孝好
祥伝社
¥ 630
(2007-09-01)
Amazonランキング: 720位
Amazonおすすめ度:

●祥伝社創立35周年記念特別出版●

愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)
恋愛には物語がある。
初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき…。
さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー


■収録作品


「透明ポーラーベア」 伊坂幸太郎

「魔法のボタン」 石田衣良

「卒業写真」 市川拓司

「百瀬、こっちを向いて」 中田永一

「突き抜けろ」 中村航

「Sidewalk Talk」 本多孝好





6人の男性作家による恋愛短編集。
メジャーですが、執筆されている伊坂幸太郎さんと石田衣良さんが好きなので、「なんとも贅沢な!」と本屋で目に留まるなり購入した一冊。
表紙も可愛らしく、とても6人の男性の手によるものとは・・・失礼!
しかし、世の男性というものはなんともロマンティストなんですね。
少しだけ、つんと切ない恋の物語ばかりです。



●透明ポーラーベア(伊坂幸太郎)


主人公は、つきあって2年の彼女と動物園に来ている。
そこで行方不明の姉の最後の元カレと再会するが。。


バラバラに散らばっているモチーフが一本の糸で繋がっていて、その糸を引くと、吊るし上げられるように一つひとつのモチーフが浮き上がってくる。伊坂さんの作品にはそんなイメージがあります。
今作も最後に繋がってくるのですが、「かもしれない」という感じで、それがよかった。
【繋がっている】ということが、ミステリ小説の単なるトリックとしてではなく、ひとの暖かさを感じられる作品です。
伊坂さんの恋愛小説ということで、一体どんなものなのだろう・・・?と思っていたのですが、やはりそんなにラブラブしたものではなかったです(笑)
それでも充分楽しめます!
主人公が「わかった」というところが良かったです。


●魔法のボタン(石田衣良)


失恋したばかりの主人公と幼馴染の萌枝。
恋の始まりはこんな感じだったな・・・とほんわりする作品です。


読み始めは、なんてありきたりな・・・!と思っていたのですが、知らず知らずのうちにぐいぐい引き込まれます。
とにかく私は萌枝に惹かれてしまって、どんな女の子なんだろう。。と、どんどん読み進めていったら、「あ、終わっちゃった」という感じで。
まったく劇的なわけではなく、でもそこがリアルであったりするのだけど、本当に等身大の小説でした。(実際、大人になっても幼馴染と遊ぶなんて稀なのかもしれませんが)
萌枝の心情なんて書いていないんですが、なんかわかる。
女の子ってこうだよね。って。
25歳、という設定だったけれど、もっと大人の設定でもよかったかな。


卒業写真(市川拓司)


コーヒーショップで、中学校の同級生と再会する。
会話の中で、思い違いと懐かしさとときめきが起こるお話。


これは・・・、どきどきしました。
初めは主人公の女の子の思考が少し鬱陶しくて、感情移入できないと思っていたけれど、読み進めていくうちに私までどきどきしてしまいました(笑)
ただ、昔の同級生とお茶を飲むシーンだけなんですが。
長い間会っていない同級生は、初対面の人よりも緊張するような気がします。
私は中・高女子高育ちなので、残念ながらこのような経験をすることはできませんが、もし、自分だったら・・・、たぶん「だれ?」なんて聞けないですね(笑)
動きがない小説なのに、意外なパンチがありました。


百瀬、こっちを向いて(中田永一)


「人間レベル2」の僕。
このお話が今回一番読み応えがあったかな。
2008年5月、同名のタイトルの単行本『百瀬、こっちを向いて。』を出版。
満を持して単行本デビュー。なのだけれども、
どんな方なのか調べてみたら、どうやら覆面作家さんのようで。。
ある著名作家さんが、中田永一というペンネームで書かれているとかなんとか。
乙一さんと同一人物という噂が有力のようですが、個人的にはどなたが書かれていようと良い作品だと思うので、真偽にはあまり興味はありません。
ただ、著者名が 「乙一」 となっているのと 「中田永一」 となっているのでは、受ける印象が違いますね。
おすすめです。


突き抜けろ(中村 航)


★★★☆☆

なんというか、印象にあまり残らなかった。
けれど、読み心地のよい作品でした。
主人公と彼女はつきあうルールを決めていて、例えば、電話は交替でかける とか、電話は月・水・金の決まった時間、会うのは週末、週末のデートは金曜に電話をかけた方が決める とか。
時間が空いた主人公は、友人の坂本と一緒に、坂本の先輩である木戸さんの家に行って鍋をする。
木戸さんの言うことは無茶苦茶なことばかりだが、「説得力がある」と言っているのがよくわからなかった。
私は、木戸さんのこと、結構好きだけれど、思うに、読者と作品の間に見えない壁があるのだと思う。
そして、木戸さんのイメージは寺島進なのだが、どなたか賛同してくれる方〜??
※木戸さんも主人公も大学生なんだけどね(笑)


Sidewalk Talk(本多孝好)


これも★★★☆☆

離婚を目前にした夫婦の最後の食事。
既に別居していて、レストランの前での待ち合わせ。

このアンソロジーの中でも人気のあるお話のようです。
何編か他の方が書かれたレビューを読ませていただいたところによると。
確かに切ない。
けれど、ちょっと卑屈すぎてよくわからなかった。
というのは、離婚を決めた理由と結婚を決めた理由。
男性の方の理由はなんとなくわかりました。
でも結婚も離婚もひとりではできないもの。
彼女は、なぜ離婚しようと思ったのか。
そして、主人公のどういったところに惹かれて、結婚を決めたのか。

また、嗅覚と記憶の関係。
確かに香りはことば以上に記憶を呼び起こす力があると思います。
けれど、一回だけの香り自体をそんなに覚えているのでしょうか?
例えば、以前よくつけていた香水やヘアワックスなどのにおいは、何年かして嗅ぐと大変懐かしい思いがします。
それは、その頃の出来事が香りと一緒に記憶されているからじゃないのかな。
それと、その香りを嗅ぐ機会は最後までとっておかなくても、彼女が待ち合わせ場所に現れたとき、彼女をエスコートしてレストランに入るとき、レストルームからテーブルに帰ってきたとき など、何度かあったように思うのです。

とはいえ、切ない、けれど愛のある小説です。
私が一番気に入っているのは、タイトル。
少し、歩かない?というところで、この小説は終わっているのです。
つまり、Sidewalk Talkは描かれていない。
けれど、今まで隣を歩いてきたこともSidewalk Talkなんでしょうね。


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  • 2016.05.03 Tuesday
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