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  • 2016.05.03 Tuesday
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評価:
森 瑤子
KADOKAWA/角川書店
¥ 821
(2014-06-20)
Amazonランキング: 20621位

【内容紹介】

スコットランド・デボン地方に4人きょうだいの長女として生まれ育ったリタ。病弱でこもりがちだった少女時代を経て、第一次世界大戦で初恋の人を失い、失意の底にいた彼女は、日本人で初めてモルトウイスキーの製造法を学びにやってきた竹鶴政孝と運命的に出逢う。極東の日本で政孝の生涯を献身的に支え続けたリタの心のよりどころとは―。ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝と、妻リタの人生をモデルに描いた感動の長篇伝記小説
(「BOOK」データベースより)


夏になると書店に並ぶ、文庫リーフレットを今年もいただいてきました。
毎年、新潮社・角川書店・集英社のリーフレットをいただいてくるのですが、集めているわけではありません。それでも、たまに本棚から以前のものが見つかると、「集めておけばよかったなぁ」という気になります。
今年は、新潮文庫のYonda?パンダちゃんがいなくなっていたので少し淋しく思います。

「望郷」は今年の角川文庫のリーフレットで見つけました。
日本のウイスキーの祖・竹鶴政孝の妻リタの物語。
物語は20世紀初頭のスコットランドに春が訪れる朝、リタの寝室から始まります。
リタは17歳。二人の妹と末の弟、優しい両親に囲まれて暮らしている中にも、どこか淋しい、心細い、不安な思いを抱えている日々。病気がちだった少女時代から大人になっていく過程は、読みごたえ抜群です。
大人になるということ。両親との会話は、愛情がたっぷりと溢れていて、私たちの生活の中にも必要な言葉を見つけることができると思います。

この物語の中に、
「男が命を懸ける場所は戦場ではない」
といった信念が描かれています。リタはこの言葉に心動かされます。
二つの大戦を祖国と日本で生きた女性。
これまでの「竹鶴リタ」のイメージは、「夫の夢を陰で支えた、スコットランドから来た大和撫子」といった感じでしたが、ここに描かれているリタは少し違います。
よく「日本人より日本人らしい」などと書かれていますが、この小説のリタはそんなことありません。ただ、その時代をそのように生きた女性、それだけです。このように描くのは、筆者が人間(特に女性)というものをしっかりと見つめ、分析し、上手く捉えることができているからではないかと思います。
そう、リタは良妻賢母でもなんでもありません。ただ、竹鶴政孝の支えとなり、ともに夢を歩んだことは事実でしょう。

物語の前半は、ゆったりとしていて、英国女流作家の翻訳小説のような雰囲気。後半になるとガラっと空気感が変わります。
日本のじっとりとした湿気を含んだような文章。夏の強い日差し、冬のからっ風をも感じ取ることができます。
こちらの小説、一時期絶版になっていたようで、この6月に再版されたものです。
どうやら秋から、NHK朝の連続テレビドラマ小説で扱われるようです。
事実は小説よりも奇なり。
彼女の人生は、脚色する必要もなく波乱万丈であったので、あまりドラマドラマしないでもらいたいけれど、それは難しいでしょうね。(きっと竹鶴の母は素晴らしい人間のように描かれるんだと思います)

戦争の混乱期、日本には誇るべきウイスキーの作り手がいて、彼を支えた女性がいたということを知っていただけると、酒呑みとしては嬉しく思います。
余市の蒸留所には、是非行ってみたいです。
 
JUGEMテーマ:最近読んだ本

  • 2016.05.03 Tuesday
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