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  • 2016.05.03 Tuesday
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評価:
有川 浩
幻冬舎
¥ 1,470
(2008-01)
Amazonランキング: 281位
Amazonおすすめ度:

★★★★☆

阪急今津線。

片道約15分の地味なローカル線で、たまたま乗り合わせた「日常」のドラマが描かれている。
一駅一駅でひとつのエピソード。
それぞれのエピソードが、袖振り合うぐらいの接点でつながっていく。

西北駅で折り返すと半年後。
今度は宝塚駅を向いて走る阪急電車で描かれる日常。
それぞれの半年間も含めて。

この一冊には、些細だけれど普段忘れてしまっている大切なことが書かれている。
乗客の話し声や駅の雑踏に紛れて気付かないかもしれないが、よく目を凝らして見てみれば意外にも簡単なことだと気付くんじゃないだろうか。

話題作。


******************


これ、面白い。
人生の機微が垣間見られる(笑)


宝塚南口駅ではちょっと泣きそうになった。
わかる。
この手の女はなかなか幸せになれない。
とゆーか、周りからちやほやはされても大事な人から大切に思われない。
けど私は翔子さんのエピソードが一番好きだなぁ。
結婚式もショウコの話も。
女のいやらしさが、ね。うまい!
聖心の子達の意地悪の仕方とか、容易に想像ついて結構痛かった(笑)
小学生でも女は女なんだよね。
私、個人的な想像なんですけど、ショウコちゃんはハンカチをお母さんに見つからないように机の引き出しとかになおしたと思う。
そんな気がするだけなんですが。。

それと、えっちゃんのエピソードが結構いいんです♪
ほんとバカ彼氏。だけどすごく優しい。
まぁ、優しいだけじゃダメなんだけどね。
この話聞いてるミサが切ない。
意外とちゃんとした子なんです。

ミサと翔子のタイミングは絶妙。
小林駅での二人は西北行きと宝塚行きとでまるで違う。
初めて見かけたときのことなんて、もう覚えていないんだろなぁ。
やけどそれが「日常」で、同じ電車にたまたま乗り合わせた乗客同士(厳密に言うと入れ違っただけなのだが)ということなんでしょう。


関学の子、神戸女学院の子、今津線沿線の子は必読!です☆

評価:
辻 仁成
角川書店
¥ 480
(2001-09)
Amazonランキング: 100244位
Amazonおすすめ度:

★★★★☆

Rossoと対照的に、こちらは事件や動きがあって読みやすいと感じる人も多いのではないかと思う。
どうしても片方を先に読むより仕方ないと思うのだが(一項ずつ読んだとしても)、相手の状況を知って読むことになるので、どうにももどかしい。

恋愛中の約束は別れたときから無効だが、自分もこういう約束をしておけばよかったと思う。例え相手にとってはささいなことでも、もしかしたら何か奇跡が起こるかもしれないから。
約束の重さを忘れてしまっている恋人たちに是非読んでもらいたい。


Rossoのエントリーにも書いたが、赤から読むべし☆

評価:
江國 香織
角川書店
¥ 480
(2001-09)
Amazonランキング: 70546位
Amazonおすすめ度:

★★★★☆

大学時代読んだ本。
トンネルが通って風が抜けるような感覚が新鮮で、何回か読み返し、対になっているBluとのリンクを探した。

2000年はまだ21世紀ではないけれど、それを気にしなければなかなかの作品。
江國香織独特の淡々とした文章で、片方の物語は進んでいく。
しかし、要所要所で胸に引っ掛けるように仕掛けになることばが置かれている。
さらっと読ませつつ、印象に残るシーンはこの二つの物語のスパイスになっているエピソードだ。
いよいよクライマックスというときのフェデリカの台詞は、今でも自分の中で消化できずに考えさせられている。


こちら(赤)から読むべし!

評価:
金原 ひとみ
集英社
¥ 400
(2006-06)
Amazonランキング: 16863位
Amazonおすすめ度:
言わずと知れた第130回芥川賞受賞作品。

とにかく痛い。
私は想像する痛みに弱いので、冒頭からかなり辛かった。
文体は、主人公ルイに寄り添って書かれているので大変幼い。
ピアスや刺青をモチーフに、何を描いているのか、わからないまま後半まで読み進めると、前半のとがった痛みはすっかり忘れていた。

この小説は後半がいい。
しかし、前半の痛みがなければ後半の良さは引き出されない。
主人公の心理描写は秀逸。
そして、名前が明らかになることでフィルターが取り除かれたかのように、クリアーに描かれていく。

人物の作りこみは綿密なので、この作品のようなある種特殊な人物ばかりでなく、マジョリティの人間の中に潜む何かを描いてみて欲しいとこの若い著者に望む。
また、そこから表現もより豊かになってもらいたい。

評価:
白石 一文
新潮社
¥ 1,575
(2007-10)
Amazonランキング: 156627位
Amazonおすすめ度:
★★★☆☆


タイトルと表紙にぎょっとしつつも、つい先日著者が福岡市文化賞を受賞している模様をローカル番組で拝見したのと、サイン本だからという理由で買ってしまった本。
別に極道小説というわけではない。


生きるということが、登場人物の視点を通して、また「死」を身近におくことによってよりはっきりと描かれている。
以前読んだ別の著書でも「死」を眼前におくことで生きるということが持つ意味が描かれていたが、こちらの作品の方がよりわかりやすいと思う。

何より時間と記憶の描き方が秀逸。敢えて過去と現代をいったりきたりする中で、その時によって記憶の幅が違ったりするのはまるでリアル。現実には、知らないわけではない、忘れているわけではない、しかし、引き出しの奥にしまい込まれた記憶というものもあり、その記憶の顔の出し具合で感情が左右されることなど誰しもに起こっていることであろう。

「美人はなかなか幸福になれない」
という言葉が印象的だった。

テンポよくぐんぐん読める作品。

評価:
森見 登美彦
角川書店
¥ 1,575
(2006-11-29)
Amazonランキング: 633位
Amazonおすすめ度:
★★★★★


なんというメルヘン!

そこはかとなく漂うノスタルジア!


全体を構築している文体とそこに組み込まれているボキャブラリーが懐かしさを感じさせる。

ところどころに散りばめられたことばのエッセンスと個性豊かな登場人物が魅力的。

そして奇々怪々なストーリー展開、馬鹿馬鹿しいほど真面目な視点。

かといって鬱陶しいファンタジーではなく、肩肘張らずに自然体で読める作品である。


かちゃかちゃした古めかしい装いの堅い文体やその表現は、著者の知識をひけらかすものとして批判する者もあるが、そのように書くことで語り手である二人の主人公の人物像をも表しているように思う。
文体に関しては、内田百里留洞舛鮗けているとどこかで読んだ。


山本周五郎賞受賞。
本屋大賞2位。


*************************

この本は私のお気に入りラブ
是非読んでみてください(*゜▽゜*)ノシ

評価:
森 瑶子
集英社
¥ 450
(1984-01)
Amazonランキング: 1103436位
Amazonおすすめ度:
★★★☆☆


先日読んだ森瑶子の「嫉妬」。
その中で印象的だった一節。
おそらくこの作品の主題を端的に表した部分である。
昨日本を返してしまったので、文言ははっきり覚えていないのだけど、夫婦のこのような会話を空を眺めながら妻が回想する場面。


―人類はどうしてこの空にロケットを打ち込むのだと思う?
―他の星に生物が住んでいるかを確認するため?
―他の星に生物がいないことを確認するためだよ。
―同じことじゃないの。
―前者と後者じゃ大きく違う。人類は自分たちより優れた存在が在ることを恐れているんだ。つまり嫉妬なんだよ。


しかし、元々知らなければ嘆くこともない。
「何かいる」んじゃないかと疑うから不安になるのだ。
この物語は夫の突然の告白で夫の愛人の存在を知る。知らなければ何事も上手くいっていたわけだが、「知」ったことによって夫婦間に亀裂が生じる。

相手はどんな女性なのか、自分の知っている女性なのか、自分より若いのか、仕事をしているのか・・・。
妻は夫を問い詰め、それを聞いてまた苦しむ。
夫は妻の苦しむ様を見て、告白したことを後悔するが、告白したことで居直り、彼女の存在を暗黙の了解に入れていく。

愛人は恋人との秘密を共有していたと思っていたが、突然の告白によって秘密は破られ、恋人は妻を共犯に選んだのだと感じる。


夫が助けた青年が言う。
―それじゃ、どんな人でも気に入らないよ。自分より年上でも気に入らないし、仕事をしていなくても気に入らない。
ここはかなり的を得ているように思う。結局どんなに尋ねたって知らないのだから、自分より優れているように感じてしまう。
ここの台詞の切れ味に少し感動した。


大人の小説である。
同書の巻末解説で島村洋子氏が興味深いことを書いていた。

源氏物語に寄せて、この夫は誠実な夫である、と。
誠実故に愛人の存在を明かし、秘密は愛人とではなく妻と共有したというのだ。
源氏はその都度、自分の通じた女性の話を紫の上にしていた。それは源氏の誠実さだった。
しかし、ただ一度、明石の君と結ばれ、明石の君が懐妊したことを黙っていた。
そのことで紫の上はひどく苦しむこととなる。
それは夫が浮気して子供まで作ったからではなく、秘密を共有できなかったからである。


現代に生きる私には到底理解が及ばないが、愛人の側からすれば、恋人と二人だけの秘密を共有したいと思うのだから、その美学もあながち間違いではないのか。


世の愛人、セカンドの中には、「自分の存在を恋人の妻(もしくは本命の彼女)に知らしめたい」と単純に思う者も多いだろうが、恋人と二人だけの秘密を共有したいと考えている者も多くいるのではないだろうか。と島村氏は言うが、むしろ後者の方が多いように思う。
私なら間違いなく後者である。

誰にとっても未知の存在は恐れを伴うものである。
存在しないと思ってもらいたいのなら、完全に隠し通す。恋人ではなく妻(本命)と共犯になりたいのなら、全てを明らかにしてしまう。
疑われながらも密会を重ねるのが一番苦しいのではないか、と思った。


最後に、記号としてこの小説を残して行った彼女に、私は少し感謝している。だから敢えて図書館で借りて読んでみたのです。

評価:
江國 香織
新潮社
¥ 460
(2002-06)
Amazonランキング: 121593位
Amazonおすすめ度:
★★★★☆


「骨ごと溶けるような恋」をしてみたい?
そんな恋をしてみたいと思うけれど、
そんな恋はできないと信じたい。


ママと草子の物語が平行して
穏やかな日々の中を流れている。
その中で時折り顔をのぞかせるチョコレートや
卵や煙草、ケーキなんかが
物語に小さな抑揚をつけているように思う。


私もシシリアンキスのエピソードが好き。

「ちいさな、しずかな物語ですが、
これは狂気の物語です。」
だけど、これは母と娘のあたたかいお話です。


*************************


「倒れそうに甘くて病みつきになる味」




先月、京都に行ったとき彼が作ってくれたカクテル



シシリアンキス





彼はいつでも「これは!」というものを私に出してくれる。



彼の中で、私にとって少し特別なものを選んでくれる。



ひとにそうと気付かれないように。



でも私は知ってる。



私を喜ばせたい気持ちも知ってる。





彼はきっと私のことを



無類の本好きだと思っている。



でも彼はこの本を読んでいなかった。



私も、彼にこの琥珀色のカクテルを教えてもらったとき



この本を読んでいなかった。





だけど、興味を持ったら覗いてみたいのが私の性分で



「神様のボート」も読んでみた。



それを知ったら、彼はたぶん少し嬉しいと思う。



でも彼はこの本を読んでいない。



この物語は少し危険だ。



少なくとも今の私にとっては





次に会ったとき、お願いしてみようと思う。



少し怖いけど





きっと、



「倒れそうに甘くて病みつきになる味」



だって感じたなら、



私も神様のボートに乗ってしまっていると思うから。

11.Dec.2007

評価:
戸梶 圭太
祥伝社
¥ 1,575
(2006-03)
Amazonランキング: 317211位
★★★★☆


夢野久作の「ドグラマグラ」や寺山修司作品を彷彿とさせる。
描写はあからさまでグロテスク。しかしストーリーは着実に進んでいく。

18歳以上の成人童貞からのみ抽出されるエキスにより若返りの薬が作れることが解明された。その希少性から1回の抽出に多額の報酬が与えられるという。
当然彼らの社会的地位は向上し、二人の医学者による童貞確保のための激しい攻防が繰り広げられる。


「ドーテイ」たちの形勢逆転劇のほか、下流社会で必死に生きる女性たちや個人の欲で人の形を失っていく権力者の姿など、現代社会の人間心理を反映したシニカルな作品。

評価:
辻 仁成
幻冬舎
---
(2002-07)
Amazonランキング: 19302位
Amazonおすすめ度:
★★★★☆


私は本を紹介するとき、いつもとびきりの言葉で伝えたいと考えているのよ。


だから、今この本をありきたりの言葉で語れない。


レビューはもう少しゆっくり消化してから書こうと思います。





それでも今日はこの私のうちに湧いてくる思いをどうしようもなく、ここに書くことで行き場を与えたいと思うのです。





「サヨナライツカ」





この本を前に読んだのは大学生の頃。


今思えば本当に子どもすぎた。


感想と言っても特になく、ただただ沓子の奔放な生き様や姿とトゥクトゥクという南国の国の音の響きが印象に残っているだけで、ストーリー自体は「浅いなぁ。」と思った記憶でしかない。


あれから5年も経って、急に読みたくなって、今読んでみたらどうだろう。


私はオトナになった。



真中沓子。

「トーコ」という名前にすら優美で艶やかな響きがある。
沓子は素敵。
沓子は大人だ。



「サヨナライツカ」




冒頭の詩については今更私が言及するところではないし、この作品の主題は、詩ばかりを読んでいてははっきりとは見えてこないと思うので、あえてここでは書かないことにする。
ただ、きっかけを掴むのにはすごく上手いと思う。



それよりもタイトル。


出会えば、いつかさよならがくる、という意味なのか


それとも、今はサヨナラ、でもいつか・・・なのか。


個人的には詩よりもタイトルが重いと思うのだけれど。。





時間とは尊いもので、何が大切なのかを考えさせられる。


確かに「人生いつでもやり直せる」というのは本当であると思うけれど、それが必ずしも真かというとそうでもない。


あまりに残酷な現実というものが描かれた作品であるように思う。



こんなにも愛することができるのか、ということよりも、今大切な人がいるならその人を、そして自分自身を少し見つめなおしてみたらいいと思う。





「愛していたわ」



愛したことを思い出す





だけど、「愛している」の台詞には、アスペクトについてのコメントは不要。


それが少し残念だった。


こんな小説読んじゃうとね、一度切りの人生、後悔ないように生きたいって強く思う。

ただ、感動したんだな。
きっと。

だから心から、愛に悩める人達に読んでもらいたい一冊だと思うのよ。


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